<名も無き市民の会・第一回公開勉強会>

日時:11月3日(祝日)15時〜17時
場所:中央区銀座区民館
テーマ:「青少年ネット規制法を考える 〜法規制の背景と規制技術の両面から〜」
講師:中川譲先生(MIAUインターネット先進ユーザーの会幹事、多摩大学情報社会学研究所研究員)
参加者:18名
配布資料:(レジュメ、法案概要、高市案骨子、高市案条文、民主案)後ほどダウンロード出来る様にいたします。可決した法案全文はこちら

 対外的にも保守派(やや右派より)を自称する名も無き市民の会が、青少年ネット規制法に真っ先に反対表明した若手研究者にしてイラストレーター・中川譲さんを講師にお招きした勉強会と言う事で、非常に様々な政治思想を持った参加者が集っての会合となりました。

会場の様子

(会場の様子)

 通例、政治問題勉強会は似通った考えや立場の人ばかりが集っての会合となるため、これだけ色々な立場、視点からの意見が飛び交う勉強会はそうそうあるものではなく、非常にユニークなものであったと自負しています。

若手イケメン情報社会学者

(講師の中川さん)

 前半の中川先生による講演では、青少年ネット規制法の骨子となった(通称)高市法案が登場するまでの時系列を追いながら、それに対してMIAUが講じた対応などを振り返りつつ、対案をだすべき立場の民主党の頼りなさ、議員立法の問題点、コンピューター像そのものの食い違い、マスコミによる錯誤助長、そもそも「有害情報とはなんなのか?」という本質論等々を講演いただきました。

 社会的なコストを合理的に見積もってのセキュリティ投資のありかたなど、「青少年有害情報と政治的に向き合う」上で、具体的な示唆に富む内容に、会場からはしきりに感心の声があがりました。

中川氏作によるMiAUレジュメ

(とてもかわいい中川さん手製のpptレジュメ。実際に配布しました)

 後半は、講演内容をうけての質問応答時間にあてられました。

 コーディネート役の名無し会幹事・藤原興から、人権擁護法案に大反対する傍ら、構図的に類似するこちらのフィルタリングネット規制には文句なしに万歳である保守系議員の論理矛盾や、義務教育段階でのリテラシー教育の充実などが圧倒的に置き去りである点などを提示。

 会場からも、総務省以外の警察の関心はどうなのか(むしろネットカフェ規制に熱心)、著作権法改正問題(アメリカは事実上、一国で二制度となっている)、フィルタリング会社が寡占独占である事実、海外のマスコミと日本のマスコミ比較(結局どちらも政府公報的になっている点)、昨今では保守系の人物の方が主張全般に「革新的」になってしまっている現状など、ネット規制のあり方、教育のあり方、背景にある国家観に至るまで、実に様々な見地から意見が交換されました。

 最後に、来場下さった中央区区議会議員・二瓶文隆先生より、活発な議論が交わされたこの会合そのものに非常に好意的な感想を頂くという、大変ありがたい出来事があり、会場からも自然に大きな拍手が起こりました。
(なお、二瓶先生は、ご自身の日記にも当日の感想を記されています

 名も無き市民の会は、今後も、おりをみて勉強会を開催して行く所存です。

 多くの皆様の参加をお待ちしています。


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